【後編】アンナプルナB.C.トレッキング
〓DAY7〓
A.B.C(4130M)〜ジヌーダンダ(1600M)
[7h30min]
早朝5時起き。
御来光を拝むためだ。
外は死ぬ程に寒い。。。
ニット帽子もグローブも意味を成していない。
そして太陽が徐々に昇り神が宿る高峰を紅く染める。
ここは8000M級の高峰に囲まれたアンナプルナB.C.。
非現実を思わせるような圧倒的なビューだった。
自然の偉大さを、そして反対に人間のちっぽけさを感じさせられる瞬間だった。
約一時間くらい見惚れていた。
そして下山開始。
この響きだけ聞けばひたすら下るように思えるが、何度も言うようにアップダウンが激しいので決して楽ではない。
その上、今日は今回のトレッキングの中で一番長い距離を歩く予定だ。
日が暮れる前に目的地のジヌダンダへ到着したい。少し急ぎ足で進まなければ。
なのでジャッケルとケバルにはここでお別れ。
最後に記念撮影をした。
バンブーまでは順調に進んだ。
しかしここから上り階段が続く。
A,B,Cに向かう時はバンブーの長い下り階段など意識していない為、記憶にない。
この地獄の上りを目の当たりにして初めてどれだけ辛いかを思い知った。
案の定、左膝を痛めたせいで2時間以上階段を上っていたと思う。
今までのトレッキングもそうだが、目的を達成した後の下山はどうもモチベーションが上がらない。。。
そんなに疲れてはいないはずなのに未だかつてないほど何度も休憩を挟んで進んだ。
つまり集中力が切れてしまったのです。笑
そしてジヌダンダに着いたのは七時間半後だった。
ジヌダンダに着いたのは17時前で、全てのロッジをあたったがベッドの空きが無く、又もやピンチにぶち当たった。
時間的にこの先へは暗くて進めない。
ダイニングで泊まらせてもらうようお願いして、渋々OKをもらった。
すぐ荷物を置いて僕が向かった先は何と露天風呂♨️
ジヌーダンダから片道30分くらいの場所に温泉が湧いている場所があり、ジヌーダンダで泊まる人はこぞってそこへ向かうのだ。
湯加減も絶妙でかなり気持ちが良かった。4日ぶりに体を綺麗に洗った。
さっぱりして宿に戻ると何故か物置兼スタッフ用ベッドを空けてくれて、僕と同じベッド難民の若者達とシェアして就寝。
この日は最高の眠りについた。
〓DAY8〓
ジヌダンダ(1600M)〜キムチェ(1550M)
[3h30min]
朝は7時起き。早めに出発。
前日の筋肉痛が酷くペースが上がらない。
地図を見ながら進んだにも関わらず、道を間違えて、大幅に遠回りルートを進んでいた。
ただ遠回りだけならまだマシだが、それに加え上り階段が続くルートだ。
ゴールを目の前にして痛恨のミス。
そんな中、とある地元の人と出会った。
遠回りをしてしまったことを話したらこの道をまっすぐ進みなさいと言われた。
この道ってどの道って感じの道だった。
どうやら地元の人は僕らが歩くルートを必ずしも使っているわけでは無く、地元の人しか知らない裏道的な道も使っているみたいだ。
見れないと思っていた石楠花も見る事が出来た。紅い!元気をもらえた。
写り込んでしまったのが裏道を教えてくれた地元のおっさん。
その裏道を通ったことにより45分位はショートカットしたのではないか!
これで道を間違えた分を取り返したような気がした。
そしてゴールのキムチェに到着。
ここからはバスでポカラへ戻った。
こうして初の8日間トレッキングが終了した。
ペース配分等の反省点は残るけど、確実に自分のトレッキングレベルが上がっているような。。。そんな気がした!
自然が好きだ。
何も考えずシンプルに目的地に向かって歩くことで、心と身体をリセットさせることができる。僕にとってトレッキングは生き物としての野生的な感覚を蘇らせてくれる様なそんな感覚を得られるのだ。
また何処かでトレッキングをしたい。
最後にお気に入りの一枚!