【中編】アンナプルナB.C.トレッキング
〓DAY4〓
タダパニ(2721M)〜バンブー(2490M)
[5h30min]
昨日の教訓から前日のうちに朝食でダルバートをオーダーしておいた。
ダルバートはおかわりが出来るので満腹にすることができる。
基本的にダルバートは昼・夜食べるものなので特別に作ってくれたロッジのおばちゃんのご厚意に感謝です。
今日は下りからスタート。
標高をどんどんと下げていく。
そして下った先には橋があり、渡ればまた登る。
チューリの村を越えた辺りがとても印象に残っている。
山の谷間から川が流れている田舎の景色。脇に座って一息ついた。
今見ていた川の麓まで一気に下りしばらく進んだ所にチョモランがある。
チョモランは僕のように寄り道でプーンヒルを経由してくるトレッカーとナヤプルからダイレクトにくるトレッカーの合流地点であり、他の集落に比べ規模は大きい。立派な村って感じ。
途中パン屋を見つけ、チョコクロワッサンを食べながら次の集落へと進んだ。
チョモランを出ると下り階段が続く。
橋が見えた瞬間、それは上りがあるということ。またか。。。
今日はアップダウンが激しく、疲れが溜まってきたので次のシヌワで一泊しようとするもベッドが無いと言われ、次に進まざるえなかった。
シヌワから歩くこと約1時間。
バンブーに到着。
早速ロッジに宿泊したい旨を伝える。
なんと、ここでもまた【ベッドの空き無い問題】に直面した。
全てのロッジに当たっても空きが無い、もしくは予約済み。
※ここでハイシーズンの個人トレッキングの落とし穴について。(現地ガイド談)
ガイドがついてる場合は事前に手配(予約)するのが通常らしく、直ぐにベッドが埋まっていく。
ドミトリーもあるが団体が占拠してるパターンがあり、空いてない事が結構ある。
個人(グループではなく1人)で2ベッドの部屋を使えば1ベッドの空きが出るリスク(シェアでもOKだという客が現れない)が発生し、それに伴い食事メニューの注文も無くなる為、敬遠されがちなのだ。
実際の空き状況は自分の目で確かめることは当然出来ず、宿主がノーと言えばノーなのだ。
次の集落へ行くしかないと覚悟を決めて足を進めたときに、さっき断られたおばちゃんに呼び止められ、近くを通りかかったアジア系の男性と話し始めた。
彼は一人で2ベッドの部屋を一人で使うはずだったが、僕がベッド難民であることを知りシェアをOKしてくれたのだ。
あぁ、ありがたい。。。
彼は香港から来ており名前はジャッケル。彼はガイドを雇ってトレッキングに来ていた。
夕食までの時間は彼のガイドと3人でコーヒーを飲みながら過ごした。
一つ前のシヌワから先は肉類は禁止されているため野菜中心となる。
でもツナはOKらしいのでトマトソースマカロ二withツナを食べた。
〓DAY5〓
バンブー(2490M)〜デウラリ(3200M)
[4h]
翌朝、ジャッケル達は早朝に出発した。
ここから先は一本道のため、また何処かで会おうとお互い握手を交わした。
遅れること1時間。僕も出発した。
ここからアンナプルナB.C.まではひたすら標高を上げていくのみ。
張り切って歩いているとジャッケル達に追いついてしまった。
さっきの握手が大袈裟だったなぁと思いながらも一緒に進んだ。
この先の【ベッドが無い問題】を懸念し、アンナプルナB.C.まで一緒させてもらうことになった。
勿論、ジャッケルが雇ったガイドの為、彼らにご飯を奢るという条件付き。
この時点でアンナプルナB.C.までの体力よりもベッドの有無の不安の方が遥かに大きくなっていたため、これで保障されたと思ったらかなり安心した。
ヒマラヤを越えた辺りから生い茂っていた森林は少なくなり、山の輪郭がハッキリと分かるようになった。
そしてデラウリに到着。
いよいよアンナプルナの目前までやってきた。
〓DAY6〓
デウラリ(3200M)〜A.B.C.(4130M)
[3h]
デウラリを出発。
ゴツゴツとした岩場の道が目の前に広がる。目の前には大きく構えたアンナプルナ。
ひたすらに向かって進んでいくだけだ。
しかしクリアーに見えるのは朝イチだけで10時頃には霧がかかってしまった。
マチャプチャレB.C.手前では草木に霜が掛かっていて、谷間を流れる川が所々凍っていた。
昨日雪が降った様子。
そしてマチャプチャレB.C.で小休憩してる間に雪が降ってきた。
この寒さの中、熱々のフレンチフライを食べるのは極上の幸せだった。
そして最期のスパートをかける。
そしてついに到着!!
辺りは若干霧がかかっていて見晴らしは良くないが明日の朝に期待。
大盛りのフライドライスとフルーツを食べて取り敢えず寝た。