back to nature

2017年2月から約2年間で世界一周をします。旅で見たこと感じたことを自由に書いていこうと思います。ほぼ自己満足な記録ではありますが、自身の旅の経験が少しでも誰かの役に立てれば幸いです。

【前編】アンナプルナB.C.トレッキング

8日間(11/12〜11/20)のトレッキングをしてきました。

今回僕が挑んだのは【アンナプルナB.C.サンクチュアリ】+α を周るコース。

 

最終目的地であるアンナプルナB.C.からはアンナプルナⅠ峰(8091M) 、アンナプルナ・サウス(7219M)、マチャプチャレ(6997M)を始めとする高峰を360度見渡せるという人気の高いコース。

 

その時の記録を【前・中・後編】と分けて書きます。

 

 

 

〓DAY1〓

ナヤプル(1050M)〜ウレリ(2120M)

[3h30min]

 

いよいよトレッキング初日がやってきた。

多くのトレッカーはガイドもしくはガイド&ポーターを雇うが、今回も僕は個人トレッキングを選んだ。

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その為、先ずは自力で麓まで行かなければならない。(ガイドを雇っている場合は車で送ってくれると思う。)

とは言っても行き方は簡単。

オールドバスパークまで徒歩で約30分歩きナヤプル行きのローカルバスに乗りこむだけ。 f:id:kensukemurase:20171127190412j:plain

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2時間程でナヤプルに到着。

 

ここからが本番だ。

だけど実際は商店がいくつもあり色んなものが帰る。散歩気分。

トレッキングの入り口なだけあって必要な装備をここで買うこともできる。

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少し歩くと右手にTIMSをチェックしてもらうポイントがある。

 

アンナプルナトレッキングは幾つもの集落を通る。そこにはレストランが併設されたロッジが数件ある。

大抵1〜2時間程歩けば次の集落があるので自分のペースで次に進めるのだ。

 

ナヤプルを抜ければそこは緩やかな坂が続き、のどかな風景が広がっていた。

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当初の目的地であったティケドゥンガには思いのほか早く着いた。

 

まだ体力は十分に残っている。

 

一息ついてから、次の集落ウレリへ向かおうと思い、近くにあったロッジで500㎖ボトルのコーラを買ったら200ルピーもした。通常の倍以上の山価格。

ポカラ市内に戻るまではコーラを封印した。

 

ティケドゥンガを後にし、少し歩くと橋がある。

渡りきった先には3280段の不揃いな石の階段が待っていた。

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辺りは美しい棚田が広がっている。

しかし立ち止まることなく黙々と上っていく。

 

アンナプルナのような数日間を必要とするトレッキングは今回が初めて。

なので荷物は極力まで減らし、1ℓの水込みで7㎏までに抑えた。

 

この石段を登っている最中に荷物を減らして正解だったと心底思った。

 

しかし、その横で荷物を運ぶポーターがいた。彼らは30㎏程ある荷物を運んでいるのでとても逞しい。

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彼らに比べたら僕の荷物は3分の1以下なので息を切らしていては情けないと思い、負けじと階段を駆け上がった。

 

そしてナヤプルに到着。

 

一番初めに目に入ったロッジにチェックイン。

1泊300ルピー(≒330円)。

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部屋やレストランの食事メニューの価格は集落ごとに固定されていてどこのロッジに泊まろうが一緒。

政府により、ここの人たちをディスカウント競争から守るためにそう決められている。

 

 

〓DAY2〓
ウレリ(2120M)〜ゴレパニ(2853M)

[2h]

 

早朝8時過ぎにロッジを出発。

昨日のうちにウレリまで到着していた為、今回のトレッキングの中で一番楽な日となった。

 

山あいを進んでいくのだが道中が馬の糞だらけで足元に注意しながら歩かなければ踏んでしまう。

車やバイクが入れる集落もあるが、そうでない集落では馬は大事な運搬役を担っている為、よくすれ違う。

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10時過ぎにはゴレパニに着いてしまった。本来ならもっと先に進むべきだが、ゴレパニに一泊しなければならない理由があった。

 

宿はなんと100ルピー。

しかしプライスリストを見ると300ルピーと書いてある。

おかしいと思って聞いたら100ルピーで間違いはないようだ。

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政府による施策はあっても、実際は水面下でベッドの値下げをして各ロッジが客を取り合っているのだ。

アンナプルナにある全てのロッジでもう一つ決められているルールがある。

 

それは宿泊先のロッジに併設されているレストランで夕食と朝食を注文すること。

正確には他のロッジのレストランで食べる事も可能ではあるが、その場合はベッドのみで約2000ルピーを請求される。どこのロッジでも同じメニューなので誰も他で食べようとする人はいない。

 

なので、ロッジの収入の多くは食事代からなのでベッド代を値引きしてでも客を泊めたいのだ。

 

2日目で各ロッジ間の小さな闇を感じた。笑

 

 

〓DAY3〓
ゴレパニ(2853M)〜タダパニ(2721M)

[5h]

タダパニへ向かう前に寄りたい場所があった。

それは昨日ゴレパニに留まった理由でもある。

 

早朝5時。ゴレパニから約一時間程歩いてプーンヒルへ向かう。

辺りは当然真っ暗でライトで足元を照らしながら進んだ。

寝起きですぐの長い階段はかなりしんどい。加えて凍るほどの寒さで膝を痛めないように注意を払う必要がある。

 

丘の上に到着してから約30分後。

太陽の光が徐々にダウラギリⅠ峰(8171M)やアンナプルナ・サウス(7219M)、マチャプチャレ(6997M)を照らす。

赤く染まっていく高峰はと神々しく偉大で、人間の存在がとてもちっぽけに思えた。

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朝日を見た後は再びゴレパニへ戻るために下山。

温かいコーヒーと超普通のチーズトーストがとても美味しく感じた。

 

朝食を食べた後、突然睡魔に襲われうだうだしていたらもう10時。

誰よりも遅い出発となった。

 

タダパニはゴレパニよりも標高は低いがただ下るわけではない。

一旦上っては下り、また登り返す。

 

アンナプルナトレッキングはいくつもの山を越えていく必要があり、このパターンが非常に多い。

 

登りきった先はとても綺麗な景色を拝むことができた。

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チベットの象徴・タルチョが風にたなびく。

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途中、真っ赤に咲いたシャクナゲの花が見られるポイントがあると聞いていたが、シーズンでない為か見られず残念。枯れていた。

 

 

デウラリ手前で腹痛になりペースが急激に落ちた。

 

きっと空腹でエネルギー不足。

ロッジでミルクティをオーダーし、持っていたチョコレートとビスケットを食べて休憩したらすーっと痛みが引いた。

 

この先は朝食をしっかり食べることが大事だと思い知らされた。

 

15時頃、タダパニ到着。

 

17時頃にはチョウメンを食べ、その後はベッドに横になりごろごろ。

 

気付いたら寝てしまっていた。

そのまま朝を迎えた。