back to nature

2017年2月から約2年間で世界一周をします。旅で見たこと感じたことを自由に書いていこうと思います。ほぼ自己満足な記録ではありますが、自身の旅の経験が少しでも誰かの役に立てれば幸いです。

ヴィパッサナー瞑想修行

2週間のヴィパッサナー修行体験をさせて頂きました。

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ここでは、心と身体は無常・苦・無我だということを学びます。

 

睡眠以外は全て瞑想修行です。

修行中は敷地から出ること、修行者同士で会話をすることは禁止されています。

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瞑想は、

歩行瞑想・座る瞑想・日常瞑想の3つに分けられます。

 

ここでの修行中は全ての動きをスローに行います。理由は心と身体の現象をしっかりと観察する為。

ここでは"観察"という表現ですが視覚的に見るというわけではなくて自分自身に起こっている現象を感じるという感覚でしょうか。

僕はそういう解釈にたどり着きました。

 

3つのの修行の中で最も初心者に理解し易いのが歩行瞑想です。

歩くときは右足・左足・右足・左足・・・と交互に動かします。

当然です。笑

 

 

しかし、ここでの修行はこんな感じ。

 

まずは真っ直ぐ立った状態から、

①右足を持ち上げたいという心(脳)からの指令

②右足を持ち上げる

③右足を前に動かしたいという心(脳)からの指令

④右足を動かす

⑤右足を降ろしたいという心(脳)からの指令

⑥右足を降ろす

 

というように、普段は気にもしない一つの動作を細かく分けて

心と身体の現象を観察します。

 

上記にある、

⑥右足を降ろす

の先には床(地面)があるので、足の裏と床(地面)が触れる感覚も観察します。

 

その直後はぐっと踏み込む訳なのでその動きも観察します。

 

左足も同じように行います。

 

つまりは起こる現象全てを漏れなく観察することが大切なのです。

 

しかし突然、修行とは関係ないことを考えてしまうこともあります。

例えば、外で大きい声が聞こえたり、物が落ちる音がしたり、はたまた故郷にいる人達の事を考えてしまって意識が別のところへ行ってしまう。。。

これらを"妄想"と言います。

 

そんなときは一度足を止め、"飛んでしまった"心の現象を観察します。

心が飛んでいること観察しているとやがてそれらの妄想は消え、歩行瞑想に戻ることができます。

 

 

 

座る瞑想ではあぐらをかくように座ります。

この瞑想はお腹の膨らみと縮み(呼吸によって体内に入る空気の動き)を観察します。妄想が現れた際の対処方法は歩行瞑想と同じです。

身体的な動きがない為妄想し易い。

知らぬ間に妄想に入っている時もあるので注意が必要です。

 

日常瞑想はその名の通り、日常生活で行う全てを観察する修行です。食事、シャワー、トイレなども全てです。

これが究極のカタチです。

 

当然二週間で全てなど分かるはずはないわけでこのことは一生死ぬまで学び続けることが大切だそうです。


僕は日常生活に戻りましたが、一回きりで終わらず、出来る限り継続していきたいと思います。