公安に捕まりました。
鳥葬の見学を終え宿に戻り、宿をチェックアウト。
乗合タクシーで甘孜(ガンゼ)へ向かいます。
甘孜までの道中には公安による検問が2回あった。
1ヶ所目は外から車を目視してパス。
2ヶ所目は車から降りてIDカード(身分証)を事務所まで持って行き何か書き込むというものだった。
なぜ記入する内容の説明が曖昧かというと、僕は車の後部座席に屈んで身を潜めていたからです。
とあるネットの情報で、甘孜の検問でパスポートを提示して成都へ帰されたというパターンを目にしていた。でも甘孜へは外国人NGという情報はこれ以外聞いたことないので実際のところ分かりません。
だけど強制送還は絶対避けたい。
という思いから、
咄嗟の行動が陰に隠れるというものだった。笑
しかし甘孜に行きたいわけではなく、
この先の色達(スーダ)とラルンガルゴンパがこのチベット旅の最終地点。
だけどここで大きな問題。
この2つは外国人は立ち入り禁止。
チベット仏教の聖地のような場所であり、中国政府が国外との接触を断つためと思われます。
それだけチベット仏教の持つ影響力は強大なんですね。
ただ過去に日本人がちらほら行っているという情報があります。
入れた理由その①
同じアジア人で中国人との違いの差があまりない。
入れた理由その②
検問をしている時としてない時がある(らしい)。1年以上前の情報ですが。。。
理由②に関しては正直運任せなところがあります。ネットを見ても全然情報が無く、チベット関連の情報はかなり流動的で正直なところ現在どうなってるのか全然分かりません。
そこで思いついたのが、
遅い時間なら検問をやってないん(もしくは目視でスルー)じゃないかという仮説!
甘孜に着くのが18時過ぎで、そこで新たな乗合タクシーを拾い、色達に着くのが23時頃。
今までのチベット旅で何度も公安を見て来たから分かるけど、彼らは気分で仕事をしている感があり、適当な部分が結構ある。
確証は全くないが23時頃なら検問をスルーできる気がした。
なんか完璧なシナリオな気がして、チベットの神様が今日挑戦しなさいと言っているような気がした。
甘孜に到着。
乗っていたタクシーの運ちゃんに色達行きのタクシーの場所を聞いたら、一緒に乗っていた乗客のチベット人のおっちゃんが「俺も今から色達に行く」と言って来たので僕の心の中は益々追い風感で満ちていた。
おっちゃんのお陰で色達行きのタクシーも見つかり、出発の時間まで近くの食堂で飯を食うことになった。
おっちゃんは英語を話せないので、グーグルの翻訳アプリを使ってコミュニケーションをとった。
色達→ラルンガルゴンパへ行きたい旨を伝え、もし公安にバレそうになったら車の陰に隠れるからフォローお願いねと伝えておいた。笑
景気付けにウイスキーとこの食事を全てご馳走してくれた。
そして19時前。
おっさんと僕と、更に坊さんが加わり出発した。
僕以外全員チベット人。
音楽もチベット音楽。
早く色達に着くのが待ち遠しい♪
やがて外は暗くなり、山を越えて行く。
しばらくすると先の方でうっすらとランプが光っている。
22時公安による検問だった。
色達の手前にあるワンダという場所。
やっぱりかぁー(;´д`)
3列シートの真ん中に座っていた僕は後部座席に移動して身を潜めた。
車は検問所で止められ、公安の男に車のドアを開けられた。
この瞬間終わった。
車の中から日本人が出てきて何でお前はここにいるんだって感じの中国語で捲し立てられた。職業等も聞かれた。パスポートもコピーを撮られ(多分)、検問所でしばらく待つように言われた。
ドライバーを含む、他の3人は僕を置いて引き続き色達へ向かった。
サヨナラ〜。。。
ナンテコッタ。。。
成都に戻されたくないと心の中で願った。どうせ捕まるんだったら甘孜を観光しとけば良かったなぁーと後悔。
そんなこと考えてたら案の定、成都へ戻りなさいと言ってきた。
駄目元で甘孜へ行きたいと伝えたらOKと言ってくれた。
あ、OKなんだ!笑
これから東チベットを旅するみなさん。
2017年6月現在、甘孜はOKですよー🙆♂️!!
ここから遠いから今日はここの近くのホテルで泊まって、明日格安で送ってやると言ってくれた。格安ってどれくらいだろうと心配になった。
けど意外と優しいなとも思った。笑
「一泊3000円か800円のどっちがいい?」との提案にもちろん800円!!
wifiなし。シャワーなし。トイレもなし。水道もなし。
完全に物置化している部屋だった。
埃がすごくて最近人が泊まった形跡なし。笑
トイレに行きたいと宿主に伝えると50M離れたスーパー汚いトイレに案内されました😱
ここではすることがないのですぐ寝ました。。。