②キナバル登山(4095.2M)挑戦
さぁ、いよいよ後半戦。
軽めの朝食を食べて、3:00am出発です。何故この時間かというと6:00am頃に頂上から御来光を見るため。
到着が遅いのは当然NGですが、極寒の頂上では早すぎてもNGです。
外は真っ暗で風が強いし超寒い(1℃か2℃くらい)。
他のグループも大体同じ時間に出発し、僕らも一列になってゾロゾロと歩き出します。
*今回も頂上辺りまでの写真がありません。立ち止まると後続の人たちに迷惑をかけてしまうので撮れませんでした。
僕らのグループは真ん中辺り。
先頭グループのヘッドライトがやんわりと僕らの行く先を照らしています。
昨日の夜に雨が降って地面がぬかるんでいるので滑って転倒しない様、注意して歩きます。
これが結構神経を使い、疲労に繋がります。
昨日の砂利道とは違い、大きな岩の上を歩きながら登っていきます。
ここには整備された登山道があるわけでなく、ロープが岩に打ち込んであり、それを目印に歩いていきます。
昨晩泊まった山小屋から頂上までは2箇所の休憩ポイントしかありません。
頂上との高低差822M。3時間を目安で登ります。
急な斜面を登るので体力の消耗が激しい。
疲れたときは各々脇にそれて、その辺の岩の上で座って休憩します。
僕らもバラバラで休憩をとったため、途中ではぐれてしまいました。
ここからは一人無言で歩き続けます。
小屋から歩くこと約1時間40分。
チェックポイントに到着。
ここでは名前とナンバーの書いてあるプレートをスタッフに見せます。
出発時は隙間のないきれいな列だったのが、この時点でバラバラ。
歩くスピードに個人差があるため、タイムによってこの先の立ち入りを断られるんだと思います。多分。
後で知ったことだが、
一緒に小屋を出たアンドレア(アメリカ🇺🇸)はこの時点で脱落しており、下山するまで彼を見ることはなかった。
先に着いていたアレックス、キャサリンと合流し、10分程休憩後また再び歩き出します。
ここからは本当にしんどい。
さっきと比べ物にならない程に急だ。
岩を両手でしっかりと掴みながら進む場面も沢山あった。
そして、いつの間にか2人は先へ行ってしまっていた。
また孤独だ。
そして、このタイミングでまさかの強風と雨。
雨粒が打ち付ける様に顔に辺り、すごく痛い。でも顔を伏せていては先へ進めない。
足に痛みを感じていて、上手く歩けない。まるでゾンビの様にフラつきながら歩いている。
それに空気が薄く、息も苦しい。
身体は確実に弱ってきているが心は絶対折れない様に背筋を伸ばし、自分に気合を入れた。
ここまで来て引き返すのは絶対に嫌だ。
30㎝くらいずつしか進めないけど、とにかく足を止めてはいけないと思った。
黙々と歩き続ける。
それ以降は何も考えていない。
無心すぎて覚えてないだけかも。
頂上が見え始めたのは5:30am頃。
我武者羅に登った。そのとき身体の痛みは自然と感じなかった。
そして、
遂に、、、
5:50am。頂上。
登山口から歩き始めて通算7.5時間。
遂に達成した。
悪天候のため日の出は見られなかったが、そんな事はもうどうでも良かった。
ただ自分がこの山の頂上に達することができたのが素直に嬉しかった。
声を出す事はせず、達成感を全身で感じた。鳥肌が立った。
そして約10分後、下山を開始。
徐々に空が明るくなってきて、自分がこんなとこを登ってきたんだと分かり始めると、少し自分を褒めた。
そして最後に3人で写真✨
ありがとう🤙✨✨