再びインド。(結構省略。)
いよいよネパールを出国です。
ビザの有効期限ギリギリ最後の日までいました。ネパールはそれ程、好きになった国なのです。
次来るなら3ヶ月ビザだなぁ。。。
次に向かうは、
再びインド。
ネパールの東側から出ます。
国境となっている橋を歩いて渡ります。
僕のインドビザは6ヶ月のマルチプル。
期間内であれば国を出入り出来るのでイミグレもすんなりと通過できました。
イミグレを出たところでバスに乗り込みシリグリを目指します。
バスは1時間弱で到着。
翌日コルカタに向かうため駅近くで宿を探すも外国人お断りパターンにハマってしまい、2時間程歩き回りました。
シリグリ行く方、大変なので覚悟して下さい。。。
ここからガッツリ省略して書きます。笑
シリグリ→コルカタ(2度目)。
コルカタ→ブバネーシュワル。
ブバネーシュワル→ヴィシャーカパトナム。
ヴィシャーカパトナム→チェンナイ。
これらは全てインドの東海岸沿いにある町です。
僕は山も好きですが海も好きなのです。
しかし、海もビーチもゴミだらけ。
更にインド人はビーチ=トイレみたいな感覚をお持ちの様なので残念です。
全然旅は関係ないですが、映画を2本観ました。
・DCコミック【ジャスティスリーグ】
・マーベル【マイティソー・ラグナロク】
アメコミが好きすぎる!
これらの両方を3Dで観たのに一本500円くらい🕶✨✨
実はこれまでの旅でもちょくちょく観ています。
アジアだと日本の1/3くらいで観れるので映画小僧としては嬉しいです。
ここ最近、観光らしい観光してないなぁ。。。笑
ダージリン?いや、イラムティーでしょう
あまりにもブログを放置しまくってしまいました。
理由は気が乗らなかったのと、ネットの環境が悪かったのと、そして、気が乗らなかったのです。
カトマンズの後はヒレ、ダーラン、イタリ、ビルタモッドと滞在してきました。
そして特に書くこともないので、飛ばしてしまいますね。
では何故観光スポットがない町もしくは村にわざわざ泊まるのか。
それは僕が何もしなくても苦に感じない性分だからです。
チャイを飲みながら目の前を行き交う人たちをぼーっとしながら見るのが好きなんです。
あと散歩をするだけでも楽しいですね。
まぁそれらの話はさて置き、
ネパールでナンバーワンの紅茶の生産量を誇るイラムへやって参りました。
因みにインドで一番はダージリン。
ダージリンは十数キロしか離れていないお隣さん。
なのでイラムティーとダージリンティーの味は一緒らしい。
でもダージリンティーの方が圧倒的に知名度が高いのでグラムあたりの値段は高いのです。
衝撃的なことを聞きました。
世界中に輸出されるダージリンティーは100%ダージリンで採れた茶葉を使っていない説。
生産が追いつかないのか何なのか分かりませんがカサ増しで他の茶葉もミックスされているとのこと。
日本で売られてるダージリンティーも怪しいですよ。ショーー〜ック。
そんな事実を知ってしまったので、真面目にやってる(と思う)イラムにやってきました。
美しい茶畑が360度に広がっています。
人々も素朴で良い味出てます。
もちろん紅茶を飲みました。
実際美味しかったのですが、他のものが混ざっていたとしても美味しいと言ってしまうのが僕です。冒頭でこれだけ紅茶について語ったのに、紅茶よりコーヒー派の私は完全素人です。
そして、ここでもまた3日間ぼーっとしながら茶畑に夕日が沈むのを眺めてたのでした。
首都カトマンズ
バンディプルからドゥムレへ一旦戻り、そこからバスでカトマンズへ向かった。
路が狭いのにスピードを出しまくっていたので恐怖だった。
途中で見かけた他のバスが道路の脇の溝に脱輪していた。。。
安宿が集まるタメル地区から2キロ弱離れた所でバスから降ろされた。
砂埃が酷く、歩く人の半分以上が布で口周りを覆っている。
他の旅人から聞いてた通り、ここは雑多な街だ。
東南アジアの首都は大体こんなもの。
夕方頃に宿にチェックイン。
その日は適当に食事を済まし寝た。
翌日、カトマンズを脱出する為のバスチケットを買いに行った。
出発は次の日。
こうもやる事がないと食に走るしかない。
ということで、
モモが有名なエベレストモモセンター。
10個で80ルピー(90円)で安くて美味い。大繁盛だった。
そしてもう一軒。
(店の名前忘れちゃったし、写真も撮ってない。笑)
カトマンズは世界一日本食が美味しいと評判の街なだけあってクオリティも高く、ダシの具合が絶妙で美味しかった。
これだけでもカトマンズに来た甲斐があったかな🤭?笑
あとは土産物屋やトレッキング用品を扱う店ばかりで興味は惹かれなかった。
これにてカトマンズ終了〜👋
バンディプル
ポカラ→ドゥムレ→バンディプルとバスでやってきた。
特に大きな目的は無いが、トレッキングからポカラに戻ったわずか2日間にもう大自然を欲したため山に囲まれたバンディプルに行くことにした。
元々、首都カトマンズに行く予定があったためバンディプルはその中間地点だったので丁度良かった。
ドゥムレ→バンディプルまでのバスの発車を待っている時に、一人の欧米人が僕の隣に座った。
このバスには僕ら以外の外国人は乗っていなくて彼とは直ぐに打ち解けた。
オーストリア人のジュリアン。
バンディプルに着くと、お互いに宿情報など持ってなく一緒に探すことにした。
そして適当に入った宿がベッド×2のベランダ付きのナイスな部屋だったのでシェアして使うことにした。
この旅でオーストリア人に会ったのは初めて。
彼曰く、オーストリア人は旅行も含めて国外に出ないらしい。閉鎖的なんだって。
宿の人にスポットを聞くと、約一時間歩いた場所に鍾乳洞があるらしい。
早速2人で向かった。
のどかな道を進み徐々に森林の中へと入っていくのだが、その手前の見晴らしの良い丘にネパール人の若者6人が小さく輪になって座っていた。
何をしているか直ぐに分かった。
マリファナを吸引しているのだ。
勧められたが当然お断り。
僕はタバコすら吸いません。
ネパールでは至る所でこの光景を目にする。
しかも決まって15歳前後の決して裕福ではなさそうな少年達。
その辺に自然に生えている為、入手しやすくお金の無い彼らの遊び(娯楽)は限られ、行き着く先はマリファナなのだ。
日本との大きな違いを感じた。
その丘を後にし、ひたすら下りが続く。
これは帰りが辛そうだ。。。
そして到着。
入場料の200ルピー(≒220円)はガイド込みの値段。
僕らを含め8人に対し、1人のガイドが付いた。
中は暗くて手持ちのペンライトで照らしながら進む。僕以外はヘッドライトだった。
中は思ったよりも広く、ロープを使って登る箇所もあったため冒険心をくすぐられた。
床はとても滑るため、尻もちをついている人が続出。
ベトナムの天国&暗黒洞窟を見ている為そこまで惹きつけられるものは無かったが、それでも自然が創り出したこの洞窟は芸術的だった。
20分程で外へ出た。
そしてやっぱり帰りはしんどかった。
翌日は早起き。朝日を見るため。
ここ最近の日課になりつつあるなぁ。笑
朝日スポットというのがあり、そこで待つ。
少し霧がかかっていてクリアでは無いが綺麗だった。
その後、近くのレストランで朝食を食べ終わり、僕はトイレの為一旦席を外し、戻るとジュリアンの額になんか付いていた。
僕が席を立った直後にお婆さんに付けられたらしい。
その印には何かの実(?)も配合されていて、めちゃくちゃ臭かった。笑
糞の臭いがして彼はかなりテンション下がってたけど、宿のおばさんに聞いたら流石に糞は含まれてはいないらしい。
それにしても臭いため、部屋に戻り速攻で洗い流していた。
その他は散策という名のただの散歩をしていたぐらい。
ジュリアンはもう一泊すると言っていたが僕は翌朝町を出た。
お互いに良い旅を!
【後編】アンナプルナB.C.トレッキング
〓DAY7〓
A.B.C(4130M)〜ジヌーダンダ(1600M)
[7h30min]
早朝5時起き。
御来光を拝むためだ。
外は死ぬ程に寒い。。。
ニット帽子もグローブも意味を成していない。
そして太陽が徐々に昇り神が宿る高峰を紅く染める。
ここは8000M級の高峰に囲まれたアンナプルナB.C.。
非現実を思わせるような圧倒的なビューだった。
自然の偉大さを、そして反対に人間のちっぽけさを感じさせられる瞬間だった。
約一時間くらい見惚れていた。
そして下山開始。
この響きだけ聞けばひたすら下るように思えるが、何度も言うようにアップダウンが激しいので決して楽ではない。
その上、今日は今回のトレッキングの中で一番長い距離を歩く予定だ。
日が暮れる前に目的地のジヌダンダへ到着したい。少し急ぎ足で進まなければ。
なのでジャッケルとケバルにはここでお別れ。
最後に記念撮影をした。
バンブーまでは順調に進んだ。
しかしここから上り階段が続く。
A,B,Cに向かう時はバンブーの長い下り階段など意識していない為、記憶にない。
この地獄の上りを目の当たりにして初めてどれだけ辛いかを思い知った。
案の定、左膝を痛めたせいで2時間以上階段を上っていたと思う。
今までのトレッキングもそうだが、目的を達成した後の下山はどうもモチベーションが上がらない。。。
そんなに疲れてはいないはずなのに未だかつてないほど何度も休憩を挟んで進んだ。
つまり集中力が切れてしまったのです。笑
そしてジヌダンダに着いたのは七時間半後だった。
ジヌダンダに着いたのは17時前で、全てのロッジをあたったがベッドの空きが無く、又もやピンチにぶち当たった。
時間的にこの先へは暗くて進めない。
ダイニングで泊まらせてもらうようお願いして、渋々OKをもらった。
すぐ荷物を置いて僕が向かった先は何と露天風呂♨️
ジヌーダンダから片道30分くらいの場所に温泉が湧いている場所があり、ジヌーダンダで泊まる人はこぞってそこへ向かうのだ。
湯加減も絶妙でかなり気持ちが良かった。4日ぶりに体を綺麗に洗った。
さっぱりして宿に戻ると何故か物置兼スタッフ用ベッドを空けてくれて、僕と同じベッド難民の若者達とシェアして就寝。
この日は最高の眠りについた。
〓DAY8〓
ジヌダンダ(1600M)〜キムチェ(1550M)
[3h30min]
朝は7時起き。早めに出発。
前日の筋肉痛が酷くペースが上がらない。
地図を見ながら進んだにも関わらず、道を間違えて、大幅に遠回りルートを進んでいた。
ただ遠回りだけならまだマシだが、それに加え上り階段が続くルートだ。
ゴールを目の前にして痛恨のミス。
そんな中、とある地元の人と出会った。
遠回りをしてしまったことを話したらこの道をまっすぐ進みなさいと言われた。
この道ってどの道って感じの道だった。
どうやら地元の人は僕らが歩くルートを必ずしも使っているわけでは無く、地元の人しか知らない裏道的な道も使っているみたいだ。
見れないと思っていた石楠花も見る事が出来た。紅い!元気をもらえた。
写り込んでしまったのが裏道を教えてくれた地元のおっさん。
その裏道を通ったことにより45分位はショートカットしたのではないか!
これで道を間違えた分を取り返したような気がした。
そしてゴールのキムチェに到着。
ここからはバスでポカラへ戻った。
こうして初の8日間トレッキングが終了した。
ペース配分等の反省点は残るけど、確実に自分のトレッキングレベルが上がっているような。。。そんな気がした!
自然が好きだ。
何も考えずシンプルに目的地に向かって歩くことで、心と身体をリセットさせることができる。僕にとってトレッキングは生き物としての野生的な感覚を蘇らせてくれる様なそんな感覚を得られるのだ。
また何処かでトレッキングをしたい。
最後にお気に入りの一枚!
【中編】アンナプルナB.C.トレッキング
〓DAY4〓
タダパニ(2721M)〜バンブー(2490M)
[5h30min]
昨日の教訓から前日のうちに朝食でダルバートをオーダーしておいた。
ダルバートはおかわりが出来るので満腹にすることができる。
基本的にダルバートは昼・夜食べるものなので特別に作ってくれたロッジのおばちゃんのご厚意に感謝です。
今日は下りからスタート。
標高をどんどんと下げていく。
そして下った先には橋があり、渡ればまた登る。
チューリの村を越えた辺りがとても印象に残っている。
山の谷間から川が流れている田舎の景色。脇に座って一息ついた。
今見ていた川の麓まで一気に下りしばらく進んだ所にチョモランがある。
チョモランは僕のように寄り道でプーンヒルを経由してくるトレッカーとナヤプルからダイレクトにくるトレッカーの合流地点であり、他の集落に比べ規模は大きい。立派な村って感じ。
途中パン屋を見つけ、チョコクロワッサンを食べながら次の集落へと進んだ。
チョモランを出ると下り階段が続く。
橋が見えた瞬間、それは上りがあるということ。またか。。。
今日はアップダウンが激しく、疲れが溜まってきたので次のシヌワで一泊しようとするもベッドが無いと言われ、次に進まざるえなかった。
シヌワから歩くこと約1時間。
バンブーに到着。
早速ロッジに宿泊したい旨を伝える。
なんと、ここでもまた【ベッドの空き無い問題】に直面した。
全てのロッジに当たっても空きが無い、もしくは予約済み。
※ここでハイシーズンの個人トレッキングの落とし穴について。(現地ガイド談)
ガイドがついてる場合は事前に手配(予約)するのが通常らしく、直ぐにベッドが埋まっていく。
ドミトリーもあるが団体が占拠してるパターンがあり、空いてない事が結構ある。
個人(グループではなく1人)で2ベッドの部屋を使えば1ベッドの空きが出るリスク(シェアでもOKだという客が現れない)が発生し、それに伴い食事メニューの注文も無くなる為、敬遠されがちなのだ。
実際の空き状況は自分の目で確かめることは当然出来ず、宿主がノーと言えばノーなのだ。
次の集落へ行くしかないと覚悟を決めて足を進めたときに、さっき断られたおばちゃんに呼び止められ、近くを通りかかったアジア系の男性と話し始めた。
彼は一人で2ベッドの部屋を一人で使うはずだったが、僕がベッド難民であることを知りシェアをOKしてくれたのだ。
あぁ、ありがたい。。。
彼は香港から来ており名前はジャッケル。彼はガイドを雇ってトレッキングに来ていた。
夕食までの時間は彼のガイドと3人でコーヒーを飲みながら過ごした。
一つ前のシヌワから先は肉類は禁止されているため野菜中心となる。
でもツナはOKらしいのでトマトソースマカロ二withツナを食べた。
〓DAY5〓
バンブー(2490M)〜デウラリ(3200M)
[4h]
翌朝、ジャッケル達は早朝に出発した。
ここから先は一本道のため、また何処かで会おうとお互い握手を交わした。
遅れること1時間。僕も出発した。
ここからアンナプルナB.C.まではひたすら標高を上げていくのみ。
張り切って歩いているとジャッケル達に追いついてしまった。
さっきの握手が大袈裟だったなぁと思いながらも一緒に進んだ。
この先の【ベッドが無い問題】を懸念し、アンナプルナB.C.まで一緒させてもらうことになった。
勿論、ジャッケルが雇ったガイドの為、彼らにご飯を奢るという条件付き。
この時点でアンナプルナB.C.までの体力よりもベッドの有無の不安の方が遥かに大きくなっていたため、これで保障されたと思ったらかなり安心した。
ヒマラヤを越えた辺りから生い茂っていた森林は少なくなり、山の輪郭がハッキリと分かるようになった。
そしてデラウリに到着。
いよいよアンナプルナの目前までやってきた。
〓DAY6〓
デウラリ(3200M)〜A.B.C.(4130M)
[3h]
デウラリを出発。
ゴツゴツとした岩場の道が目の前に広がる。目の前には大きく構えたアンナプルナ。
ひたすらに向かって進んでいくだけだ。
しかしクリアーに見えるのは朝イチだけで10時頃には霧がかかってしまった。
マチャプチャレB.C.手前では草木に霜が掛かっていて、谷間を流れる川が所々凍っていた。
昨日雪が降った様子。
そしてマチャプチャレB.C.で小休憩してる間に雪が降ってきた。
この寒さの中、熱々のフレンチフライを食べるのは極上の幸せだった。
そして最期のスパートをかける。
そしてついに到着!!
辺りは若干霧がかかっていて見晴らしは良くないが明日の朝に期待。
大盛りのフライドライスとフルーツを食べて取り敢えず寝た。
【前編】アンナプルナB.C.トレッキング
8日間(11/12〜11/20)のトレッキングをしてきました。
今回僕が挑んだのは【アンナプルナB.C.サンクチュアリ】+α を周るコース。
最終目的地であるアンナプルナB.C.からはアンナプルナⅠ峰(8091M) 、アンナプルナ・サウス(7219M)、マチャプチャレ(6997M)を始めとする高峰を360度見渡せるという人気の高いコース。
その時の記録を【前・中・後編】と分けて書きます。
〓DAY1〓
ナヤプル(1050M)〜ウレリ(2120M)
[3h30min]
いよいよトレッキング初日がやってきた。
多くのトレッカーはガイドもしくはガイド&ポーターを雇うが、今回も僕は個人トレッキングを選んだ。
その為、先ずは自力で麓まで行かなければならない。(ガイドを雇っている場合は車で送ってくれると思う。)
とは言っても行き方は簡単。
オールドバスパークまで徒歩で約30分歩きナヤプル行きのローカルバスに乗りこむだけ。
2時間程でナヤプルに到着。
ここからが本番だ。
だけど実際は商店がいくつもあり色んなものが帰る。散歩気分。
トレッキングの入り口なだけあって必要な装備をここで買うこともできる。
少し歩くと右手にTIMSをチェックしてもらうポイントがある。
アンナプルナトレッキングは幾つもの集落を通る。そこにはレストランが併設されたロッジが数件ある。
大抵1〜2時間程歩けば次の集落があるので自分のペースで次に進めるのだ。
ナヤプルを抜ければそこは緩やかな坂が続き、のどかな風景が広がっていた。
当初の目的地であったティケドゥンガには思いのほか早く着いた。
まだ体力は十分に残っている。
一息ついてから、次の集落ウレリへ向かおうと思い、近くにあったロッジで500㎖ボトルのコーラを買ったら200ルピーもした。通常の倍以上の山価格。
ポカラ市内に戻るまではコーラを封印した。
ティケドゥンガを後にし、少し歩くと橋がある。
渡りきった先には3280段の不揃いな石の階段が待っていた。
辺りは美しい棚田が広がっている。
しかし立ち止まることなく黙々と上っていく。
アンナプルナのような数日間を必要とするトレッキングは今回が初めて。
なので荷物は極力まで減らし、1ℓの水込みで7㎏までに抑えた。
この石段を登っている最中に荷物を減らして正解だったと心底思った。
しかし、その横で荷物を運ぶポーターがいた。彼らは30㎏程ある荷物を運んでいるのでとても逞しい。
彼らに比べたら僕の荷物は3分の1以下なので息を切らしていては情けないと思い、負けじと階段を駆け上がった。
そしてナヤプルに到着。
一番初めに目に入ったロッジにチェックイン。
1泊300ルピー(≒330円)。
部屋やレストランの食事メニューの価格は集落ごとに固定されていてどこのロッジに泊まろうが一緒。
政府により、ここの人たちをディスカウント競争から守るためにそう決められている。
〓DAY2〓
ウレリ(2120M)〜ゴレパニ(2853M)
[2h]
早朝8時過ぎにロッジを出発。
昨日のうちにウレリまで到着していた為、今回のトレッキングの中で一番楽な日となった。
山あいを進んでいくのだが道中が馬の糞だらけで足元に注意しながら歩かなければ踏んでしまう。
車やバイクが入れる集落もあるが、そうでない集落では馬は大事な運搬役を担っている為、よくすれ違う。
10時過ぎにはゴレパニに着いてしまった。本来ならもっと先に進むべきだが、ゴレパニに一泊しなければならない理由があった。
宿はなんと100ルピー。
しかしプライスリストを見ると300ルピーと書いてある。
おかしいと思って聞いたら100ルピーで間違いはないようだ。
政府による施策はあっても、実際は水面下でベッドの値下げをして各ロッジが客を取り合っているのだ。
アンナプルナにある全てのロッジでもう一つ決められているルールがある。
それは宿泊先のロッジに併設されているレストランで夕食と朝食を注文すること。
正確には他のロッジのレストランで食べる事も可能ではあるが、その場合はベッドのみで約2000ルピーを請求される。どこのロッジでも同じメニューなので誰も他で食べようとする人はいない。
なので、ロッジの収入の多くは食事代からなのでベッド代を値引きしてでも客を泊めたいのだ。
2日目で各ロッジ間の小さな闇を感じた。笑
〓DAY3〓
ゴレパニ(2853M)〜タダパニ(2721M)
[5h]
タダパニへ向かう前に寄りたい場所があった。
それは昨日ゴレパニに留まった理由でもある。
早朝5時。ゴレパニから約一時間程歩いてプーンヒルへ向かう。
辺りは当然真っ暗でライトで足元を照らしながら進んだ。
寝起きですぐの長い階段はかなりしんどい。加えて凍るほどの寒さで膝を痛めないように注意を払う必要がある。
丘の上に到着してから約30分後。
太陽の光が徐々にダウラギリⅠ峰(8171M)やアンナプルナ・サウス(7219M)、マチャプチャレ(6997M)を照らす。
赤く染まっていく高峰はと神々しく偉大で、人間の存在がとてもちっぽけに思えた。
朝日を見た後は再びゴレパニへ戻るために下山。
温かいコーヒーと超普通のチーズトーストがとても美味しく感じた。
朝食を食べた後、突然睡魔に襲われうだうだしていたらもう10時。
誰よりも遅い出発となった。
タダパニはゴレパニよりも標高は低いがただ下るわけではない。
一旦上っては下り、また登り返す。
アンナプルナトレッキングはいくつもの山を越えていく必要があり、このパターンが非常に多い。
登りきった先はとても綺麗な景色を拝むことができた。
チベットの象徴・タルチョが風にたなびく。
途中、真っ赤に咲いたシャクナゲの花が見られるポイントがあると聞いていたが、シーズンでない為か見られず残念。枯れていた。
デウラリ手前で腹痛になりペースが急激に落ちた。
きっと空腹でエネルギー不足。
ロッジでミルクティをオーダーし、持っていたチョコレートとビスケットを食べて休憩したらすーっと痛みが引いた。
この先は朝食をしっかり食べることが大事だと思い知らされた。
15時頃、タダパニ到着。
17時頃にはチョウメンを食べ、その後はベッドに横になりごろごろ。
気付いたら寝てしまっていた。
そのまま朝を迎えた。